以下の文章は、K−1公式ページへメールで送ったものです。
K−1事務局から、感謝の返信をいただきました。

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第二部 K−1改造案

1 ダウン数による判定

 ズバリ、”ポイントによる判定はなくしてしまう”のが一番だと思います。
 そして、ダウンの数による判定にしてしまうのです。
 しかし、ダメージがほとんどないダウンの場合、それでは納得がいきま
せんし、そのようなダウンをとられて相手が消極的ファイトをした場合に、
問題が生じるでしょう。
 そこで、5カウント以内の場合は数に入れず、6カウント以上のダウン
を数えるのです。
 反則攻撃の場合は−1ポイントですので、ダウン数の半分とみなします。

#K−1の厳密なルールは知りませんので、それによる不備はあるかも
#しれませんのでご了承ください。


2 ダウン数が同じ場合の判定

 ダウン数の判定だけですと、圧倒的に攻めていたのに、相手が消極的
ファイトで引き分けということにもなりかねません。
 そこで6カウント以上のダウン数が同じ場合に限り、ジャッジによる判定
を行います。そこでの判定で負けた選手が納得しなかった場合に延長戦を行う
のです。
 つまり、ジャッジが判定を下し、負けた側の抗議がなかった場合のみ、
勝敗が決定し、試合が終了することになります。

 ここでは、(勝ち狙いでない)消極的ファイトをする選手なら、負けの
判定には抗議しないという前提があります。もしそのようなことを意図的に
するようでしたら、ファンの支持も得られなくなり、K−1のリングに上
がれなくなることでしょう。


3 主観的判定の導入

 ジャッジによる判定は、ラウンドごとには行わず、試合全体を見ての
主観で判定します。
 つまり、完全に客観的に勝敗を判定することは不可能なら、最初から
主観を前提とした判定ということにしてしまうのです。
 これなら、意図的な判定をしているという疑惑があっても、負けた側が
納得しなければいいわけですから、あまり問題になりません。

 判定の基準は、ただ1つ。
「このまま試合を続行していたら、どちらがKO勝ちするか?」
という推測です。

 主観といっても、選手に対する自分の好みや立場などを入れてはいけま
せん。
 しかし、それが入っていないという証明が不可能なため、疑惑が生じた
場合の対処として、選手の抗議による延長戦を導入するのです。


4 延長戦について

 延長戦は2Rずつ行い、同様に(6カウント以上の)ダウン数、
ジャッジによる判定、判定負けの選手が納得するかどうか、で決めます。
 それで決まらない場合は引き分けですが、トーナメントの場合は
2Rずつの延長戦を勝負がつくまで延々と行っていきます。

 そうなると大会運営の時間が非常に長くなるケースも考えられますが、
それは”仕方がない”と考えるべきでしょう。
 お客さんの帰りが遅くなりますが、選手を優先して、完全決着をすべき
です。客から不満が出ないように、理解を求める説明文書を入場時に配る
といいでしょう。


5 トーナメントの改革

 延長戦を行った場合に問題となるのが、トーナメントの2回戦以降で
ハンディが出来るということです。
 そもそも3Rの判定で勝負がついても、1RKOの選手と次に当たれば、
ハンディがありますが、それがますます大きくなるということです。
 そこでズバリ、”ワンデイトーナメントはなくしてしまう”のです。

 グランプリの場合は、4回戦ありますから、9〜12月まで毎月大会
を行うのです。つまり、4回にわけてグランプリを行うのです。
 開催地は、東京・大阪に加えて、名古屋・福岡と四ヶ所に増やせば、
ちょうどいいのではないでしょうか?

 グランプリ選考のトーナメントの場合は、3回または4回にわける
のは大変です。
 そこで8人の場合は、1回戦をまず行い、次の月に準決勝と決勝
を行うのです。つまり、2人が出場権を獲得するため、決勝は2試合目に
なっても問題は生じないことになります。
 16人も場合は、まず1、2回戦を行い、次の月に準決勝と決勝を行い
ます。2回戦が同じ条件になりませんが、それは仕方がありません。


6 グランプリでの対戦について

 グランプリを4回に分けてやる場合、1回目8試合で、以後4試合、
2試合、1試合になっていきますから、他の対戦も入れることになり
ます。
 4回目は決勝だけでなく、3位決定戦も行うといいと思います。

 別の案として、2回目は、最初の8試合で負けた選手同士を組み合わせて
計8試合行うという手もあります。
 3、4回目も同様に行えば、すべて8試合になり、16人の順位付けが
できることになります。
(16位の選手は、4連敗した選手ということになりますが・・)

 さらに、その順位をランキングとして、9〜12月以外の月にランキング
戦を行うという手もあります。つまり、ランキング制の導入です。
 その場合、グランプリ選考のトーナメントは不要となります。
 しかし、下手すると日本人でベスト16に1人も入れないという可能性
もありますが・・。
 ただ、外国人の選手の人気を考えると、それでも運営はできるとは
思います。


7 グランプリの対戦カードの決定法について

 くじで決めるとトーナメントに偏りが生じる可能性があります。
 ランキング制を導入した場合の話ですが、1回戦は上位8人に対し、
9〜16位の選手がクジを引き、対戦相手を決定します。

 2回戦は、上位4人を別ブロックにして、順位が下位4人の選手が
クジを引いて対戦相手を決定し、トーナメント表を完成させます。

 これで少なくとも、8位までの選手が1回戦で当たるケース、
4位までの選手が2回戦で当たるケースはなくなります。


8 ビデオ判定

 ダウンか、スリップかの判定は、5カウント以内のダウンを判定に
入れないルールを導入すれば、あまり問題は生じません。
 問題はバッティングなどのトラブルの判定です。そのようなトラブル
をレフェリーが見逃した場合を考慮に入れて、選手からクレームがついた
場合にビデオによる判定を行う。


9 金的攻撃の判定

 金的攻撃かどうかは、本人でないと判定できないので、レフェリーが
判断するのではなく、本人の申告を優先する。


10 カウントの停止について

 カウントの途中で試合を止めない。
 確かに危険に見える場合もあるが、見た目ほどダメージがない場合も
ある。
 少なくとも意識があることが確認されているうちは絶対に止めない。
ましてや、膝をついたぐらいで止めるのは論外である。
 仮に判断を誤ったとしても、リング上で死ねる格闘家は幸せだと
考えなければならない。そう考えれない格闘家は、さっさと引退して
平和で安全な人生を送ってもらいましょう。
 ちなみに、試合中のアクシデントは法律に触れることはない。


 − 完 −