− ベルナルドVSバンナ戦の真相追究 − 相変わらず、情報不足の段階でいい加減な推測のもとに 選手を誹謗する奴がネット上に多いのには、あきれてしまいます。 中には、情報をもとにちゃんと分析された投稿もありましたけど、 どうも納得がいかないので、何度もビデオを見直して、バンナの 発言と照らし合わせると一つの見解を得ることになりました。 まず、ゴングが鳴ったのがいつかは、TV放送で10秒前には 残り時間が表示されているので、そこからビデオのカウンターで 10秒後だということがわかります。 実際、その時にビデオでは、ゴングをはっきりと聞き取れます。 すると、ベルナルドの最後のパンチが当たったのと、バンナが 右手を差し出したのが、ゴングとほぼ同時だと分かります。 そこで、バンナの試合後の発言が、でたらめだと断言するのは 実に安直な判断です。 バンナは、ゴングが聞こえていて、右手を差し出したと言って いますが、実際映像を見ればわかりますが、とてもパンチといえる ようなものではありませんし、顔面に向かって撃ったものではなく、 相手の肩に向かって、差し出されていることが分かります。 さらに、ベルナルドの最後のラッシュからゴングまでの間に 歓声に混じって、ゴングのような音が何度も鳴っているのが 分かります。 いったい、これは何の音でしょうか?(情報求む) ところが、この音をバンナが聞いていたとすると、すべて 辻褄が合うのです。 ベルナルドのラッシュに対し、ガードを上げないで、意外と しっかりとバンナは相手のパンチを見ています。 しかも、パンチを撃ち返そうとする素振りが全くありません。 それどころか、最後に右手を差し出すよりも前に、右手で ベルナルドの横腹を押しているのです。 それは、最初にゴングの音らしきものが鳴って、少しした後の もので、この時点でバンナはラウンドが終了したと思っていたと 考えられます。 もしそうでなければ、組み付いてクリンチをすれば容易に ラッシュはかわせるはずです。 最初にゴングの音らしきものが鳴ってから、実際のゴングまでは 6秒もありますが、その間バンナは一度も攻撃する様子がないのです。 ダウン後も、バンナの意識ははっきりしていて、納得がいかない ような表情をしています。 まとめると、 1.ゴング前に歓声に混じってゴングのような音がしていた。 これをバンナは聞いていたのではないか? 2.バンナは右手でベルナルドを押している。 その後、バンナは相手をよく見ているにも関わらず、撃ち返していない。 3.最後のベルナルドのパンチと、バンナが右手を差し出している のはゴングとほぼ同時である。右手を出したのはパンチでは ないし、実際のゴングを聞いた後、差し出したものではない。 4.バンナはダウン後も、意識ははっきりしていて、納得がいかない 様子である。 5.バンナは過去の逆転KOの例からしても、1度ダウンをした ぐらいで試合を諦めるような選手ではない。 6.試合後のバンナのコメントがこれらと辻褄が合う。 敗者の言い訳のコメントとみなすには、実に不自然で、落ち込んだ 様子は、発言では全く感じられない。 以上、断定はしかねますが、1〜6を考慮に入れた上で私が現在最も 納得できるものが、この見解です。 まあ、ともかく再戦で、すっきり決着を付けることを望みます。 (追記) ゴング担当者は、3分のゴング後、数秒経過してゴングを乱打したらしい。 その最初の乱打が、ベルナルドの最後のパンチらしいです。 しかし、何度確認しても、TV放送の残り時間から計算すると、 ベルナルドの最後のパンチが終了時間になる。 それにゴングを乱打したはずなのに、最後のパンチ後には、ゴングは ビデオでは聞こえない。 う〜ん。ますます、謎だ・・。 (追記2)ゴングについて。 最後のベルナルドのパンチの時のゴングの前に、4回ゴングらしき 音が聞こえています。 不思議なことは、最後の音が一番よく聞こえるのです。 一応参考に調べてみました。 1回目の音 約6秒前(10秒前の表示を基準) 2回目の音 ダッキング中のバンナがベルナルドを押している。 3回目の音 4回目の音 これが公式見解のゴングの音? 5回目の音 最後のバンナのパンチ。10秒前の表示から、10秒後。 乱打したはずなのに、これ以降音は聞こえない。 1〜4回目の音は同じぐらいの音量。 ただし、最初の方ほど歓声に混ざって聞こえづらい。 5回目が一番はっきりしている。 (参考:公式ページより) 『ジェロム・レ・バンナvsマイク・ベルナルド』判定及び公式記録 についての御説明
3月17日(日)横浜アリーナで行なわれましたK−1 GLADIATORS2001のメインイベントにおきまして、ジェロム・ レ・バンナ選手対マイク・ベルナルド選手の試合中、1R終了のゴングが、 16,800人の観衆の大歓声にかき消され、マイク選手及びレフェリー の耳に届かずゴング終了後にヒットしたマイク選手の攻撃でジェロム選手が ダウンした為、マイク選手の攻撃は無効とみなしました。 リングドクターがバンナ選手をチェックし、「試合続行可能」と判断、 ルールディレクターより、「インターバルを3分」として試合続行の措置が 取られましたが、ジェロム選手のダメージは深く、グローブを外し白いタオ ルを投入後棄権致しました。 その結果マイク・ベルナルド選手の1R TKO勝ちをアナウンス致し ました。 試合終了後、レフリー・リングドクター・ルールディレクター・タイム キーパー・ゴング係を召集し、各セクションの事情聴取を行いビデオでの 確認等個々の検証を行なった結果、18日に判定を持ち越し、記者会見にて 発表することが決定致しました。 その結果ゴングが聞こえなかったのはあの場合不可抗力、レフェリーは 10秒前の拍子木音を確認し、試合とゴングに集中していた。 マイク選手のゴング後の攻撃は、不可抗力であり意図的ではない。 ビデオを検証するとジェロム選手は10秒以上ダウンしており完全に試合 続行が不可能な状態だった。 リングドクターが「試合続行可能」と判断した為ジェロムサイドが続行は 危険と判断しタオルを投入したが、ドクターが自らの判断ミスを認めた為、 この試合においては続行不可能であるとの結果となった。 K−1オフィシャルルール第5条5項(C)及び第12条3項(1)を 適用し試合不成立によりノーコンテスト(無効試合)となった。 公式記録 ノーコンテスト(無効試合) K−1オフィシャルルール 第五条5項ノーコンテスト(C) ワンマッチにおいて、双方が偶発性による負傷が原因で試合続行が不可能と 判断され、さらに試合が成立していない場合。第12条第3項@に準じる 第12条第3項@試合が成立していない場合 5R制の場合:2R終了で試合成立 SFSホームページへ戻る